×FA一部始終×

 ※記事は本文そのままというわけではないです。
 ※デモチョサクケントイフモノニフレテイルワネ、キヅイテルワ。ダカラナイショヨ。
 ・随時入力中。
'97〜

9月11日(木)
 昨日10日発売の週刊ベースボール(以下週ベ)で、FA獲得年限が9年に短縮されてのFA権獲得にあたって、中嶋さんが「選手会が要求して獲得した9年での取得ということなので、大切にしたい」と、行使に前向きな発言をしていることを知る。
 三宮の本屋で「やっぱりこれって・・・神戸に来て良かったってことなのかな・・・と呆然と立ちつくす。


10月4日(土)
 ふたつのスポーツ新聞で、「まだ何も言えない。宣言するときは球団を出るとき」とか「もう少し考えさせて・・・でも、FAしたときはチームを出るとき」とかいう記事を読む。
 「宣言したら、もうダメか・・・」と思う。ちなみにこのころ私は、誠に勝手と知りながらも中嶋さんにオリックスを出てほしくなかった。
10月5日(日)
 報知によると、4日の近鉄戦後、「FA宣言してメジャーへ行くことは選択肢のひとつ」「FAした場合、球団には残らない」などと発言。オリックス関係者によると、中嶋はとにかく試合に出たがっており、そういう環境を求めている」とのこと。
 そう、実はこの頃(と言ってもそれほど前じゃないけど)から「メジャー」って言ってたんですが・・・当時はあまりに突飛な話だったのであっさり聞き流していました(笑)。それよりも、「FAしたら球団を出る」断言のほうに気を取られていた。
10月22日(水)
 この日発売の週ベで、番記者とのナイショ話。
番「そろそろ、FAのことで周囲がうるさくなってきた?」
中「そうですね、でも自分で考えるだけ考えますよ」
番「結果が出るのはいつごろだろう?」
中「僕が決めることなんで、あんまりマスコミの人に注目してほしくはないんですが(笑)」
番「そうはいかない、何と言っても今季のFA戦線の目玉だ」
中「とにかく期限がくればはっきりすること。もうしばらくそっとしておいてください」
 ・・・なんてことない、短い発言なんですが。なんだか胸が痛くなってしまったコメントだった。「ホント、私たちにはどうすることもできないんだもんなー」と改めて思い知らされたというか。
 週ベってけっこうタイムラグが大きいから、実際には10月10日過ぎ頃の会話だろうか。
10月25日(土)
 確か、日付が変わったばかりの深夜のプロ野球ニュースで宣言することを知った。つまり宣言自体は前日24日か。GS神戸で行われていた秋季練習後に、球団に対して権利行使の意志を文書で通知したとのこと。
 シーズン中から恐れに恐れて予想もしていたけれど、「もしかしたら」という一縷の望みすら打ち砕かれて地の果てまで落ち込む。このころ三輪選手が脱税問題でもめていたこともあり、本当に宣言して(球団を出て)ほしくなかった・・・。
 明けた朝、「今日はさすがにどこにも載ってるだろうなー」と通学途中のキオスクで点々とスポーツ新聞を購入。(1ヶ所で4紙も5紙も一括購入するのが恥ずかしかったという・・・)一面でこそないものの、どこも大きく扱っていた。 “『中嶋メジャー志願』−?
 交渉決裂、移籍は決定
 夢は日本人初のメジャー野手だ。オリックス・中嶋聡捕手(28)は24日、FA権行使の意志と米球界への移籍の希望を明らかにした。同選手はこの日、GS神戸で井箟代表話し合いを行ったが、わずか3分で決裂。他球団移籍が事実上、決まった。会談後、中嶋は「自分が欲しいところがあれば話を聞いてみたい。日本でやることが絶対ない・・・とは言えない。ただどこがベスト?と訊かれたら、今はアメリカと答える」とメジャー球団への移籍を熱望。15日からワールドシリーズ観戦のために渡米し、かつての同僚の長谷川(エンゼルス)らを通じ、現地調査を行っていたという。 「メジャーは選択肢のひとつだったけれど、実際に見て確かめてみたかった。長谷川も"向いているよ"と言ってくれたからね」 中嶋には昨季、エクスポズが獲得へ向け調査を行った事実がある。今季、米大リーグは2球団増設に伴うエクスパンションドラフトを11月18日に控えており、新戦力獲得は模様眺めの感じもあるが、新球団のダイヤモンドバックスなどが獲得に乗り出すことも考えられる。今季からFAタイムテーブルの改正に伴い、11月6日の交渉解禁日から外国球団の交渉も許されている。展開次第では、11月上旬にでも中嶋のメジャー移籍が実現する可能性もある。
 ▼オリックス・井箟代表:こちらとしては残留してほしいが、本人はアメリカに行くと言っており、話のとっかかりがない。代理人も決めたと言っている。
 ▼オリックス・イチロー:(中嶋のメジャー志願について)メジャーへのあこがれはわかりますし、応援はしていこうと思います。”
“『中嶋「メジャー行く」Wシリーズ見て決意』−報知
 12球団でトップクラスの強肩を誇る中嶋が、大リーグ入りへ向けて動き始めた。24日の練習終了後、GS神戸内で井箟重慶球団代表(62)と会談。今オフ取得したFA権を行使し、大リーグ入りする意向を伝えた。「FA宣言はします。メジャーでやれそうというよりもやりたい。どこまで通用するかを見てみたい」と発言。大リーグへのFA移籍を表明した。 中嶋は西武がリーグ優勝を果たした翌日(10日)に「メジャーは選択肢のひとつ」と語っていたが、球団側へ正式に意向を伝えたのは初めて。今年1月にチームメイトで同い年の長谷川がエンゼルスへ入団。その活躍する姿を見るにつれて思いが募り、全日程終了後の15日から渡米してワールドシリーズを観戦。本場の野球を肌で感じ取り、メジャー行きを決意したようだ。 球団側は慰留の方針を打ち出しているが、現実的には難しい。メジャー球団と条件面で折り合いがつかずにFA移籍できなかった場合、中嶋獲得に積極的な西武、日ハムのどちらかへ移籍するものとみられ、オリックス残留の可能性はゼロに近い。井箟球団代表は「(FA有資格者は)宣言して残ってほしい。ただ、中嶋はアメリカに行くことしか考えていないようだ」と厳しい表情を見せた。 すでにパドレス、デビルレイズが中嶋獲得の意志を表明。11月中旬のエクスパンション・ドラフト(デビルレイズ、ダイヤモンドバックスの新2球団が、既存のチームの選手を指名獲得するドラフト)次第では新たに名乗りをあげる球団が出てくる可能性は高い。今後は日米両球界に精通している代理人と協議しながら、推移を見守っていく。(箕島 正治) ”
 
 スポーツ紙何紙かで、meccaを着て当たり前だけど左ハンドルのポルシェに乗り込む中嶋さんが見れた。
 駅のホームで読んで、「メジャーって、マジなのか!?」とサーッッと血の気が引く。
 一時も休まらない心配に荒れ狂う日々が、ここからはじまる・・・。
10月26日(日)
 ニッカンによると、『25日、中嶋はGS神戸での秋季練習に参加。仰木監督に移籍の意志を伝えた。「今後の移籍先については日米両国を視野に入れ、第一希望はメジャー球団とする。国内の球団から話があれば全て聞くが、オリックスと話をするのは一番最後だと思っている」と決別は決定的。今後はニール、フレーザーらの代理人であるアラン・ニーロ氏を通じて移籍先を探す。オリックスのユニフォームは31〜2日の韓国遠征が最後となる可能性が出てきた。』他では『パリーグ志向の強い中嶋なので、日ハムか西武に行きそうだ』とも。
 ・・・もう、出ると決めている球団の仲間と一緒に練習するのってどんな気持ちだろうな、とか考えた。最後のユニフォームが近いのか、と悲しくもなった。 
10月27日(月)
 今日は練習が休みらしい。
 スポニチ&ニッカンによると、『今後は来月6日からメジャー移籍を本線に他球団との交渉を開始。2日までの韓国遠征終了後すぐにでも、代理人との会談のため渡米。移籍先については「最初からメジャーでやれるチームがいい。3Aからのスタートというのは・・・将来は米国で学んだことを基にして指導者に、とも思っている」と具体的な展望も語った』とのこと。
 野手としては初めてのメジャー挑戦。というか、FA権を得て正式に「メジャーへ」と言ったのはは中嶋さんが初めての画期的な出来事のはずなんだけど、TVメディアにはほぼ完全に黙殺された気がする。去年の長谷川も円満移籍だったけど、球団の協力がなければ無理だったし。
 それにしても、「将来は指導者に・・・」なんて考えていたとは、失礼かもしれないがけっこう意外だった。もっといきあたりばったりな人かと(暴言)。でも、オリックス以外のチームでコーチしてる姿なんて思い浮かばないぞ。
 でも今回の「メジャー行きたい」宣言自体にいきあたりばったりな空気は感じたかも。(某毒舌ホームページでは「電波を受信した」とか言われていたが、いちがいに斬り捨てられない・・・。本当に脈絡なかった気がする・・・) もしかしなくても黙殺してもらったおかげで目立たないで済んで良かった気も今ではかなりしている。
 そして「言葉も話せない捕手がいきなりメジャー契約希望だぁ? ゼータク言ってんじゃなーいっっ!」とも吠えてた。「アナタその日本ですら通用してないバッティングのこと忘れてないかぁ?」とか。言いたい放題ってこのことね、ごめんなさい。ここで謝ってどうなることでもないけど。
 しかし、中嶋さんに「オッ、メジャーリーガー!」と声をかけ、「本当に行くのか」と尋ね、中嶋さんが「そうしたいです」と答えたら”ハハハー”と笑った(fromデイリー)仰木監督には、誠に勝手ながら何やらムカッときた。
10月28日(火)
『今日28日、オリックス井ノウ(字が出ない)球団代表と再会談。FAでのメジャー移籍が実現すると、通常オリックスに支払われるはずの補償金(旧年俸の1,5倍)が支払われないため、あくまで自力でと望む中嶋と前回の会談では決裂していた。今日の席で最終的な意思確認が行われる。』そして『日本ハム上田監督から「獲得したい」とのラブコールを受けた中嶋は、オリックスとも筋は通さないといけないし、きちんと話は聞きたい」とテーブルにはつく姿勢を示したが、「いずれにしろ日米同時進行はしません」と語った。』
10月29日(水)
 ニッカン、スポニチ、報知など。『前日28日の会談で、FA宣言の正式手続きを取った。球団主導の移籍プランはあくまで固辞。FA選手では初の自力の米移籍を目指す。来月6日の交渉解禁日に合わせて渡米。代理人のアラン・ニーロ氏と接触し、秋季キャンプの行われているアリゾナなどを回ってメジャー球団に売り込み。中嶋は「実際に僕ができることは限られているし、(球団拡張に伴う)エクスパンションドラフトの11月18日まで米国内で待つかどうかも決めていない。でも、とにかく一度行ってみたいんです」と熱い気持ちを語る。ただ、井ノウ代表は「ダメになったり困ったりしたら、また話をしよう」と手を差し伸べる形で約30分の会談は終了し、今後に話し合いの余地を残した。』
 「メジャー秋季キャンプ」「エクスパンションドラフト」などの具体的な単語が出てきた。だんだん話に輪郭が見えてくる。毎日の記事、少しずつ進む事態。不安ばかり。
10月30日(木)   
 デイリー、『今日30日から韓国遠征に出発するため、チームメイトと体を動かすのは前日29日が最後になった。「感慨? そりゃああります。一人ずつあいさつはしましたよ」と。長年慣れ親しんだGS神戸内のロッカーの整理も完了。』
 この記事、なかなかキツかった・・・。
 「感慨? そりゃああります」のコメントに、「そのわりにはいそいそと出て行くように見えるのは気のせいか?」と思ったファンは少なくないと思う。最近のBLUE THUNDERでロッカーを見たばかりなだけに、本当に悲しかった・・・(あの写真、中嶋さんのロッカー写ってましたよね?)。
10月31日(金)
 明日から日韓親善試合なんだから、きょう渡韓(?)か。
11月1日(土)  
 中嶋さんとオリックスが決裂したらしい。度重なる慰留にも全く耳を貸さない中嶋さんに球団代表がキレた、と。もしメジャーがダメだった場合も、もうオリックスには決して帰れない。
 「幹部候補生だったのにもったいないことを」とどこかで言っていた。私もそう思う。将来のことを考えるとこれは痛いような気がする。だって現役引退後、オリックス以外のどこの球団でコーチやらフロントやらに残るの(残れるの)? 
 でも当の中嶋さんは「それならそれでいいんじゃないですか」ってな具合にどこ吹く風。今日の日韓野球の指揮を執る仰木監督も「スタメンで使う。アメリカでプレーしたいやつが韓国チーム相手に頑張れんことはないやろ。まあ、はなむけや」だってさ! この発言にはなんかまたムカついた。
11月2日(日)
 新聞を見る。この日韓親善試合は韓国選抜vs中日・オリックス連合の戦いなのだが、すぐ隣でサッカーW杯アジア最終予選(しかも日韓戦)をやっていて、世間の関心はそちらに集中。でも私の関心は当然こっち。本気でソウル行きたかったもんね・・・。(当時、会社などを休んでまでサッカーの応援に行ってしまう人々が話題になっていた)
 仰木監督の言葉通りスタメン出場、長年連れ添った星野さんと別れのバッテリーも、2打数無安打。守っても星野さんは打たれて逆転されちゃうし、散々。でも試合終了後は「最後のユニフォーム? まだわからないよ」と笑顔だった、と。 
11月3日(月)
 日韓戦2戦目。今日こそオリックスでの最後のユニフォーム姿になりそうだが、本人は『最後といっても決まっていたことだから何とも思わない』と一言。
 ・・・・これは、悲しい言葉だったな・・・。本当に寂しかった。
 2戦目の優秀選手賞を獲ったBW金田投手が『最後は中嶋と組みたかった』と発言したらしく、ワタシ的に金田株が急上昇(笑)。チームメイトからの“惜しむ”発言は結局これぐらいしか聞けなかった気が・・・。
 2日間通してのMVPを獲った佐竹は、今日は逆転の2点タイムリーツーベース。『チャンスに、先輩から“狙ってけ”とは言われましたけど・・・』。佐竹ファンの友人と「この“先輩”って中嶋さんじゃない?」と盛り上がる。
 それにしてもシーズン中、なぜ佐竹と中嶋さんはあんなにいつも一緒にいたのだろう・・・? そう思っていたのは私だけじゃないハズだ。
11月7日(金)
 前日6日、午後6時35分成田空港発UA882便で中嶋さんは渡米。シカゴ経由で代理人の待つフロリダ州タンパへ向かった。18(日本時間では19)日に、新球団設立のため行われるエクスパンション・ドラフトに合わせてアリゾナ入りする予定。パドレス、デビルレイズなど複数の球団が獲得の意志を表明している(ホントか?)が、現時点ではアリゾナ・ダイヤモンドバックス入りが有力視されている(再びホントか?)。
 実戦での売り込みも行うため、野球用具持参で成田に現れた。しかし荷物を第二ターミナルに預け忘れ、あわや乗り遅れるところだったとか。「第二があるとは思わなかった、関空とはレベルが違うね」などという相変わらずのドジっぷりをカワイイとか思いつつやはり不安に・・・(笑)。
 11月下旬には一度帰国予定、「とりあえず頑張ってきますわ」だそうで。
 私はこの日、もし事前に知っていたなら見送りがしたかったくらいの気持ちだった(←迷惑であろう)。夢のために海を渡ろうとする中嶋さんの表情はどんなにか明るかっただろう・・・。
 けれどこの7日の記事に『中嶋獲得に日本ハムが先手』。ダメだった場合として名乗りをあげている。まあ、水面下で実際に先手を打っていたのは西武だったようですが。 
11月10日(月)
 この日付の報知に、「あすからフロリダ州タンパでデビルレイズと本格的な交渉に入る」と書かれている。もう一球団、日本人獲得に積極的なアリゾナのダイヤモンドバックスという球団があり、アリゾナの環境のよさに好感触を持つ中嶋さんの本命はこっちらしい。
 これから先、しばらくの新聞報道はまるで遠い世界の出来事のようだった。だって何にも実感がない。写真のない、文字だけの情報。聞いたことのないカタカナの固有名詞。毎回文中に( )で挿入される「日本時間」。
 心配していた。悪態をつきながら本当に心配していたが、それが全く意味のないものであることも普段以上に思い知らされた。所詮は他人の人生なのだとアタマでははっきり理解しながら、それでも勝手に胸が張り裂けた。きっとそういう人は私のほかにもたくさんいたと思う。
 この時期、少なくともスポニチニッカン報知の3紙は一日たりとも見逃した気がしない。数日おきにいくつかの図書館をハシゴしてさ・・・今でこそかすかにアキれる気持ちとともに思い出せるけど、当時はマジで悲壮だったなぁ。
  11月14日(金)
 中嶋さんがタンパからアリゾナ入り。“ダイヤモンド・バックスが「契約金50万ドル(約6250万円)、年俸はメジャー最低補償の17万ドル(約2125万円)」などの条件提示を含めた具体的交渉に乗り出している。マリナーズは「マイナー契約」での獲得意志を表明。中嶋は移籍先を18日(日本時間19日)に迫ったエクスパンションドラフト前後に固める意向だ。”とはスポニチ。
 とうとう出てきた数字にまたおののく。安いなどとはちっとも思わなかった。だって、打率もたいしたことない、言葉のろくに喋れない捕手だよ? 具体的な数字が本当に出るとは・・・。
11月18日(火)
“[ロサンゼルス支局16日(日本時間17日)]今月6日にフロリダ州タンパ入りした中嶋は、韓国プロ野球主催の「外国人募集トライアウト(入団テスト)に合流。体調を慣らしながら、デ軍コーチ陣の見守る紅白戦に2試合出場した。韓国球界関係者によるとさらに11日、ひそかにヤンキースの入団テストを受けていたという。集団トライアウトに参加した複数の選手が「ナカジマからヤンキースのことを聞いた。表情は明るかった」と証言しており、手ごたえを感じた模様。18日(日本時間19日)の新球団拡張ドラフトで35人の選手を獲得するデ軍は、早くからラマーGMが中嶋への興味を表明するなど、素早い動きに出ている。ヤ軍は捕手ジラーディのチーム残留が微妙で、来季の正捕手が確定していない。アリゾナのエクスパンションドラフトでは、中嶋の代理人ニーロ氏が各球団GMと接触。有力候補、ダイヤモンドバックスとの交渉も行われる。「全てのチャンスに挑戦したい」と話してきた中嶋の争奪戦が繰り広げられることになる。”−ニッカン。
 韓国選手に混じってトライアウトに参加する姿、見たかったなぁ。水野の特集なぞしているヒマがあったら映して欲しかったぞPBN。アメリカでの中嶋さんはとうとう写真ですら一目も見ることができなかった。「表情は明るかった」って・・・いいカオしてたんだろうなあ、不精ヒゲでまぶしいくらいの笑顔見せてたんだろうなぁ。
11月20日(木)
 ニッカンによると「エクスパンションドラフトの結果として、今のところデビルレイズ入団が最も有力」と。ダイヤモンドバックスは3人の捕手を獲得、ヤンキースは捕手ジラーディが残ったため。
 運命の日、エクスパンションドラフト前後はもうヒヤヒヤしっぱなし。日米タイムラグがあるのがまた辛くて、ずっとニュースを待ってました。
11月23日
 報知より、掟破りの完全引用。
 “中嶋、謎の雲隠れ? FA権を行使して大リーグ入りを目指している中嶋が22日、帰国したことが関係者の証言で明らかになった。ただ球団はもちろん、親しい関係者にも今回の帰国を伝えておらず、連絡がつかない状態となっている。 悲願のメジャー入りを目指し、6日に成田空港から渡米した中嶋は、フロリダで代理人を務めるアラン・ニーロ氏と接触。新球団デビルレイズを始め、ヤンキース、ダイヤモンドバックスの3球団の入団テストを受験した。中嶋は渡米当初は環境面などを考え、アリゾナに本拠地を構えるダイヤモンドバックスへの入団を希望していた。ところがダイヤモンドバックスは19日(米国時間18日)に開催されたエクスパンション・ドラフトで捕手3人を指名。中嶋が入団する可能性は完全に消滅してしまった。元西武のデストラーデ氏が極東担当を務めるデビルレイズが現在中嶋獲得に積極的な動きを見せているが、ニーロ氏は「(移籍先の決定は)最低でもあと二週間はかかる。デビルレイズはいい感触だが、他球団にもオファーを出している」と発言している。 メジャー球団は現在、来季に向けて戦力分析を行っている段階で、捕手難のチームがいきなり中嶋に触手を伸ばすとは考えにくく、長期化は避けられない状況だ。「小さなころからの憧れであるメジャーに行きたい」日本ハムなどの他球団の誘いを振り切り、単身で海を渡った中嶋。それだけに今回見せた"雲隠れ"。果たして、何を意味しているのであろうか・・・。(箕島 正治)”
 私:「ねー、中嶋さん極秘帰国だって〜」
 友:「極秘って・・・アンタが知ってるのに?」
 もっともだ。
 「小さなころからの憧れ」って、そのわりには今までひとことも・・・だいたい20年前の秋田でどうやってメジャー志向を育んだというのだ? なんて言っちゃいけませんかね。ま、本人がそう言ったわけじゃないんでしょうけど。(せいぜい"昔からの憧れ"程度の発言を捻じ曲げられたものだと思われる)
11月24日
 スポニチには「メジャー交渉は難航、国内での争奪戦に」と。
 そしてニッカンで「23日のオリックスファン感謝デーに欠席したのは野村、三輪、中嶋の3人」という記事を読んで、てっきり23日のファン感に出席するために22日に帰ってきたものだとばかり思っていた私は少し驚く。 ・・・・あれだけ神戸のファンに愛された人が、他でもない彼らに最後の挨拶を欠いたことは残念だった。もちろん出席義務なんかはなかったんだけど。
 三輪の脱税に対する処分はかなり重いらしく、オリックスはトレードで捕手を獲得する動きまであるらしい(←結局なかったが)。泣くぞもう。
11月25日
 メジャーリーガー長谷川シゲが、静養のための一時帰国から再渡米。そんな彼は中嶋さんに全面協力の姿勢。「電話で少し話をした。英語もだいぶ勉強しているみたいだし、アメリカに行くことになったら困ったことは全面的に協力するよ、自主トレを一緒にやってもいいし、はじめは僕と共同生活してもいいし」・・・・シゲいい人! と当然のごとく私のシゲ株急上昇(笑)。「10月にワールドシリーズ観戦のために中嶋が渡米した際にはアナハイムの自宅に招待している。」・・・ふうん、観に行ってたんだ。知らなかった。
 しっかし「英語もだいぶ勉強している」・・・だいぶって、どれくらい? メジャー希望当時、球団に「言葉の壁も」って言われてたけど・・・。
11月26日
 報知より、日ハム上田利治監督が、中嶋獲得のため自ら交渉に乗り出すことを表明。
“中嶋は上田監督が、阪急の監督を務めていた86年に獲得した選手。まな弟子とも言えるだけにラブコールも熱烈なものになる。「あの強肩は高校生のころからすごかった。それは言うまでもないが、頭の方もええんです。本当は県下一の進学校である秋田高にも入れる学力があったにもかかわらず、地元の鷹巣農林に進んだと聞いています」・・・・ホントかぁ!?(笑) 
 友:「頭もいい・・・ね、リップサービスってやつ?」  私:「うるさい!」
 ちなみに巨人は獲得の意志がない(その理由というのが「衰えが目立つ」だと、じゃぁかしいわ)、と。良かった。あんないいかげんな球団に行かれたりしたら、それこそ将来が心配だってば。でなくてもあの打率でセ・リーグには行けないでしょ(暴言)。 
11月27日
 西武が中嶋獲得の意志を表明。これまで日ハムの動きが目立っていたわりに西武は静かだった。報知。 
11月28日
 “27日、宝塚市内のホテルで開かれた選手会納会に出席。その席で「メジャー問題で越年はできない。今はただ待つしかないが、12月中旬をめどに(メジャー挑戦するかどうかを)決めたい」と語り、22日に極秘帰国(と言っても私も知っている・笑)してから初めて今後の方針を明らかにした。 浅黒く日に焼けた顔が"充実感"を物語っていた。「むこうはやはり違うね。英語もなんとかなるもの。ただ、入団テストは厳しかった」複数のメジャー球団のテストを受けた。現在はその結果待ちの状態だ。 中嶋は単年のメジャー契約を希望している。「別に年俸が半分(2800万円)以下でも構わない」と金銭面にこだわりをみせていないだけに、契約内容で折り合いがつくかどうかが今後の焦点となりそうだ。 12月中旬になっても大リーグの移籍先が決まらない場合は、メジャー挑戦を断念。国内移籍を目指すことになる。すでに日本ハム、西武など在京球団が獲得に名乗りを上げているが、中嶋は「何としても大リーグへ行きたい。これで国内に移籍すれば何を言われるかわからない」と"初志貫徹"の構えだ。(箕島 正治)”−報知
 何を言われるかわからない、ね。世間にはあんまり何も言われなかったような気がしたけど。トーゼン私はいろいろ言ってたが(笑)。
 それにしてもこの日の報知は、すっごい久し振りの中嶋さんの写真を見せてくれた!で、それがヒゲ面!なのでした。びっくりでしたよ。藤井さんと並んで、おそらく受付中かなんかの姿。そういえば中嶋さんはオリックス選手会の副会長だった。
 だけど、それまで散々「行っちゃやだ」とわめいていた私が観念?したのは多分この写真を見たときだった。不鮮明な小さな写真だったけど、チェック柄のシャツなんか着ちゃって、見たことのないヒゲ面で、そして笑顔だった。なんだか突然(少しだけど)安らかな気分になって、「年俸が半分以下でも?(苦笑)・・・いいよもう、どこにでも行っちゃえ、アメリカにだって年一回ぐらい観に行ってやるからさー、頑張れよーう」ってハンカチひらひら振る、ぐらいの気分になったのだ、たしかこのとき。
11月29日
“選手会のゴルフコンペに参加した中嶋。終了後には風呂に入り、6日に渡米してから伸ばしていたヒゲをすっきりそった。「ヒゲ? あんまりうまく伸びないからそっただけ。メジャーとの交渉? 昨日、今日で変わらんでしょ」と苦笑していた。”−ニッカン。
 このゴルフコンペの模様をPBNでやったおかげで、私は10月12日の最終戦以来一ヵ月半振りに「動く」中嶋さんを見れたです。笑顔が見れて、かわいかった。一ヶ月間ずーっと振り回されてたのに、気が付けば全ッ然姿は見れてなかったんだなぁとしみじみ。10月25日以降、写真だって前日28日の納会ショットまで一枚も!どこにも(多分)出てなかったんだもんなぁ・・・。 
12月5日
 日本ハムが「友人の結婚式のため東京に出てきていた」中嶋さんと3日、初交渉を行った。上田監督も同席、複数年契約も提示したがあくまでメジャーがダメな場合、と。
 それにしても、結婚式で同席した友人たちも気が気でなかったのでは(笑)。
12月7日
 西武が中嶋さんを欲しがっており、11月中に浦田球団本部長がすでに中嶋さんに会っていたことを認めた、と。ニッカン。
 ありゃ、話題になってた日ハムより先手打ってたんだなぁ、と思った。けれどこのころ私は「いくら西武が欲しがったって、試合に出たい中嶋さんが伊東サマのいるチームに行くわけないだろう」とタカをくくっていた。
12月12日
“オリックス中嶋のFA獲得を目指している日本ハム小島武士社長(54)が11日、ウインターミーティング視察と、米国での中嶋の代理人であるアラン・ニーロ氏との交渉のために渡米した。中嶋獲得に向けて日本ハムは3年契約を用意している。”ニッカン。
 「ちょっと待て日本ハム小島社長、ニーロに働きかけて中嶋さんのメジャー行きを邪魔するようなことしやがったらタダじゃおかねぇぞッ」と当時私はワメいていた。
  12月14日
 “『中嶋、数球団からオファー 日本プロ野球界初 野手の大リーグ入りへ大きく前進』 −報知
 オリックスからFA宣言した中嶋聡捕手(28)の大リーグ入りが大きく前進した。代理人のアラン・ニーロ氏から13日朝、同選手へ「メジャー契約を前提とした複数の大リーグ球団からオファーが来ている」と連絡が入ったもので、週明けの15日から本格的な入団交渉に入る。 待ちに待った"朗報"がようやく舞い込んできた。チームメイトの平井の結婚式に出席するため大阪・伊丹空港へ姿を見せた中嶋は「きょうニーロ氏から話を聞きました。来週中は結論が出ると思います。球団も絞り込めたようだし、これからはいろいろと条件を聞きたい」と笑顔で語った。 中嶋は渡米した際に大リーグ数球団の入団テストを受験。各球団ともマイナー契約を主張していた。しかも国内では12月に入って日本ハム、西武の2球団が破格の条件を提示。「マイナー契約しかできないなら、国内に行く」ことで決意を固めていた。 具体的な球団名は明らかにしなかったが、デビルレイズ、ダイヤモンドバックス、の新球団を含む複数の球団がメジャー契約を前提とした条件を掲示している。ニーロ氏は現在、米ルイジアナ州ニューオリンズで行われているウインターリーグを視察しており、その席で本格的な入団交渉に入る予定。同ミーティングが終了する20日前後にも、日本プロ野球界初めての"メジャー野手"が誕生する。”

  「オオッ!」と驚いた。このころ日本の球団との交渉の話ばっかり出てたから、「あ、もうダメなのかなー」と思ってたので。特に、かなりの断言口調で書かれているのでよほど確かな情報なのかな、と。記事自体もわりと大きなものだったんですよ。写真は先日の納会のものでしたが。


12月20日
 “『中嶋日本復帰なら西武が受け入れへ メジャー経験後まで待つ』 −報知
 [ホノルル(米ハワイ州)18日] 
 メジャー挑戦後でも待ちます。FAでメジャー入りを目指す中嶋に対し、西武は日本球界に復帰した場合でも入団受け入れの準備があることを明かした。ハワイV旅行中の関係者が18日語ったもの。西武は正捕手伊東の故障や将来的な力の衰えを考慮し長期的な視野に立って、獲得に名乗りをあげた。中嶋はメジャー志向が強く、「代理人のニーロ氏も大リーグに特別なコネを持っていると聞いている」(小野球団代表)ことから、大リーグ入りを経験した1、2年後でもいい――という条件で交渉を進める意向だ。”

 もしこの記事に書いてあるようなことが実現するのだとしたら、それが理想だなー、と思った。
 ただ、あまりに夢のように美しい話なので(笑)、そんなウマい話、絶対に実現するわけないだろうとも思いましたが。
 でもニーロさん、コネってなんだったの・・・? まあ、そんなのでメジャー入りされるのもイヤでしたが。 



12月21日
 “『BW中嶋 エ軍からのオファー認める』 −報知
 オリックスからFA宣言した中嶋聡捕手(28)は20日、神戸市内の自宅前で米大リーグの移籍希望球団をエンゼルスに絞ったことを明らかにした。ただ同球団からのオファーがメジャー契約でなかったことから、日本に残る可能性も示唆。自らリミットと区切った21日に最終的な決断を下すことになった。エンゼルスからの誘いを代理人のアラン・ニーロ氏から知らされたのは17日。「ほぼ100%(メジャー入りを)あきらめていたときだけに嬉しかった」と小躍りしたという。エ軍はかつてのチームメイトである長谷川慈利投手が在籍していることもあり、入団へ大きく傾いたのも当然だ。ただ中嶋本人が希望していたメジャー契約ではなく、好条件ながらもマイナー契約。日本では西武、日本ハムが獲得へ乗り出しているが「メジャー挑戦は年齢的にも今回が最後のチャンスだと思っている」ときっぱり。「すべて材料はそろった。あとは自分が決断するだけ」。日本球界No.1強肩捕手のメジャー入り問題に、いよいよピリオドが打たれる。”
 “『エ軍か日本か 中嶋今日結論』” −ニッカン
 FAを宣言して動向が注目されているオリックスの中嶋聡捕手(28)が、きょう21日に米大リーグ・エンゼルスと契約するか、日本に残るかの結論を出すことになった。中嶋はこの日神戸市内の自宅で取材に応じ、これまで代理人アラン・ニーロ氏を通して行ってきた米球団との交渉の結果、「エンゼルスに絞った。あとは行くか(日本に)残るか決めるだけ」と語った。しかし日本人野手として初めてとなるメジャー契約を希望していたが、エンゼルスからの提示条件は年俸25万ドル(約3250万円)前後とみられ、「これだけは保証するというもの。メジャー契約ではない」と明かし、当初は低かった日本残留の可能性も「五分五分よりある」と心境の変化を語った。米国挑戦を断念した場合には日ハムと西武が入団を要請しており、再交渉に入る。中嶋は「キッパリ決めたい」と今日、運命の決断を表明する。”
 “『中嶋西武入りへ 年俸半減メジャーより古巣BW倒せる球団に』−スポニチ
 中嶋、西武入り濃厚! オリックスからFA宣言して米大リーグ入りを希望していた中嶋聡捕手(28)は20日、神戸市東灘区の自宅前でメジャー行きの気持ちについて「半々を切ったくらい」と語った。メジャー断念を示唆するもので、今後は日本球団への移籍を目指すことになる。すでに西武、日ハムと接触しているが、同選手は「倒しにかからんといかんチームができる」と古巣オリックスとライバル関係にある西武入りに傾いていることをほのめかした。 ”

 「マイナー契約か・・・難しいとこだよな」と思った。

12月22日(月)
 前日21日、メジャー挑戦をとうとう断念。「21日午前3時ごろ、代理人のニーロ氏にも電話で連絡した」とのこと。
 “『中嶋メジャー断念表明 条件合わず踏み切れなかった』−トーチュウ
 オリックスからFA宣言していた中嶋聡捕手(28)は21日、神戸市東灘区の自宅でメジャー断念を表明した。これにより今週にも獲得に名乗りをあげている西武、日本ハムと交渉するが、西武入りが有力だ。 エンゼルスか、断念か。二者択一の決断を下したのは、この日の午前3時。知人に連絡する口調は、未練たらたらになってしまったという。「踏み切れなかった。結果的には条件が合わなかった・・・。金だって言われるでしょうね。でも、本当に行きたいと思ってたんですよ」 エンゼルスが提示した条件は契約金8万ドル、年俸17万ドルの総額25万ドル(約3200万円)とみられる。年俸は半減のうえ、マイナーからのスタートを示唆され、出鼻をくじかれた。 日本人野手として初のメジャー入りが幻に終わった中嶋は、すでに西武と日本ハムから獲得を打診されている。22日にも両球団へ連絡を入れ、交渉を申し入れるという。 意中は西武だ。ベテラン伊東が健在とあって、控えが濃厚となるが「優勝を何度も経験している捕手だし、僕が盗めたらってところがある」と、中嶋には伊東から学ぼうという気持ちが強いのだ。 慰留もされず「オレが球団を紹介しようか」とまで仰木監督に言われた中嶋は、西武でオリックスを見返そうとしている。 (吉川) ”

 「・・・(やはり)断念か・・・。」数日前からその気配は濃厚だったからな・・・。
 一度観念したファンとしては、これまた勝手ながら「どうして今更!? メジャーに何を期待してたの?」などとぶつぶつぶつぶつ。  
12月23日(火)
 “『西武 中嶋に3年契約提示 伊東いてもレギュラー並み保証』−スポニチ
 中嶋、西武入り"内定"! 既にFA宣言を行っているオリックス・中嶋聡捕手(28)と西武の入団交渉が22日、都内のホテルで行われ、西武は3年契約を提示した。今日23日に都内で日本ハムと交渉を行う中嶋だが、その席で日本ハム側に正式に断りを入れることになるのは間違いなく、事実上「西武・中嶋」が誕生した。 交渉を行った浦田球団本部長は「一時間ほど条件などについて話し合った」と語るにとどまった。しかし交渉に先立ち、小野球団代表は埼玉・所沢の球団事務所で「単年契約ということはありえない」と複数年契約を提示する方針であることを断言。中嶋に3年契約を提示した。 西武には絶対の正捕手・伊東が在籍し、3年契約を結んでいる。中嶋に対する3年契約の提示は伊東が正捕手として君臨している3年間もレギュラー並みの高額年俸を保証する意味合いがある。来季年俸は規定の上限いっぱいの8400万円。以後2年間は年俸アップすることはあってもダウンはしない"半固定給"となりそうだ。 中嶋は交渉後「一時間ほど話をしました。欲しいというのが伝わってきた。(伊東さんがいる?)自分で納得すればいいこと。伊東さんからひとつでも技術を盗みたい」と心はもうレオの一員。きょう23日に日本ハムの交渉を受け、25日には再び西武と交渉。正式に西武入りが発表されることになりそうだ。
 『ハムは今日交渉へ』
 日本ハムは、"逆転勝利"の望みをかけ、きょう23日に都内のホテルで中嶋と交渉を行う。「伊東の後塵を拝すのでは今のオリックスと同じ。彼の人生にとって来年が一番大事なんだから」と上田監督。二番手となる西武より即レギュラーが約束されている日本ハム入りのほうが中嶋のためになる、と熱弁をふるった。また3年契約を提示済みの条件面でも「西武に負けないものを出す。4年でも5年でもいい」(同監督)と破格な数字に変更する可能性まで示唆。「(オリックスを)見返すんならウチで見返したらエエ」中嶋の阪急入団時の将、上田監督の鼻息は最後まで荒かった。”

 メジャー断念宣言から一夜明けた昨日22日、午後2時すぎの新幹線に飛び乗って東京入り。 都内のホテルで西武と会談。きょう23日交渉する日本ハムは、 逆転の切り札として"永久契約"を提示する」と。各紙に載っていた東京駅での写真は、ダウンジャケットの中にやっぱり"mecca"。

 "永久契約"ねぇ・・・無駄に引退時期が早まるだけじゃないのか? とか思って恐れたのは私だけ? 当時、私としては日ハムに行って欲しかったのだが(だって伊東サマが相手じゃちょっと・・・)、この話を聞いてちょっと不安になった。
 それとも"終身"って引退後も含んでたのかなぁ・・・?
12月24日
 “『中嶋上田ハムにグラッ 西武以上の待遇「複数年&開幕レギュラー」』−ニッカン
 FA宣言での西武移籍が決定的な中嶋聡捕手(28)が23日、都内のホテルで日本ハムと2度目の交渉を行ったが、恩師でもある上田監督の熱烈なラブコールに断ることができず、結論を明日25日に持ち越した。「ムチャクチャ迷ってます」という中嶋は神経性胃炎にも見舞われて胃薬を飲みながらの交渉。会見は腹に手をやりながらのものとなった。「最高のもの(条件)を用意してくれました。西武以上?そうです」。日本ハムが巻き返しのために出した条件は、本人が望む通りの複数年契約だった。すでに西武は前夜(22日)に3年契約を提示しているが、「3年でも4年でも5年でも、ということでした」と中嶋。さらに上田監督からは「開幕レギュラー」を約束され、「一緒に優勝しようや」とトドメの一撃も。入団時に阪急の監督だった恩師の言葉は疲れた胃にも響いたようで「すべてが殺し文句でした。殺されまくりました」と苦笑いした。明日、両球団と再度交渉を行って結論を出すこととなった。「西武なら伊東さんの後釜でしょうし、日ハムなら最初から。迷います」。気持ちは西武に傾いていたが、恩師の言葉をむげにもできない中嶋は、最後まで胃を押さえながらタクシーに乗り込んだ。”

 “『中嶋上田ハムにグラッ 正捕手、"制限なし"複数年用意』−スポニチ
 中嶋、上さんにグラリ!? オリックスからFA宣言し、大リーグ挑戦を断念した中嶋聡捕手(28)は23日、都内のホテルで日本ハムと2度目の交渉に臨んだ。 恩師の上田監督が顔を紅潮させながら熱弁をふるうこと90分。報道陣の前に姿を現した中嶋は、明らかに気持ちがグラついていた。 「最高のものを用意すると言ってもらいました。(契約年数は)3年でも4年でも5年でもと・・・・。すごく僕を欲しがっているのを感じました。考えても考えても、どうしたらいいのかわからない。ホンマ、胃が痛いです・・・」 何より中嶋の胸を打ったのは上さんの熱意と誠意。「僕にとって上田さんの言う言葉は一言ひとことすべてが重い」。 阪急(現オリックス)に入団した'87年、指揮官だったのが上田監督。以後、4年間にわたってプロとしての基礎を築いてもらった恩人のラブコールが中嶋のハートを揺さぶった。 「手応えはある。来てくれると思ってるから。それだけ彼にホレこんでいる。その思いを伝えたし、彼にも伝わったと思う」と上田監督は手応えを強調した。次回交渉はクリスマスの25日正午。西武も同じ日に交渉を行う予定だが、こちらは時間未定。落合はヤクルトに断りを入れてから日本ハム入りを発表したが、中嶋は――。すべてはあす25日に答えが出る。(小阪 美貴)”
 
 “”
'98〜

1月6日
この前日(5日)、中嶋さんは上京する際に新神戸駅でバッタリ仰木監督に出くわし、ひとことボソッと「日ハムかと思った」とだけ言われたそうです・・・。
 その話を含め、6日の夕方に放送されたラジオのライオンズ番組が中嶋さん特集で、インタビューも流してくれて、私は狂喜したです。
 (この日事務所で行われたインタビュー)A:アナウンサー N:中嶋さん
A:「西武に決めて・・・もう落ち着きましたか?」
N:「落ち着いたというより、・・・ホッとして、良かったなあって」
A:「西武に決めた一番のきっかけは?」
N:「ずっと前からそういう話もあって、何より最初に声をかけてもらった球団でしたので、恩に思いましたし、アメリカに行けなかったら西武でって思ってたんで」
A:「中嶋さんというと、今までオリックスのユニフォームを着てるときも、ライオンズの選手と試合前の練習中とかよく言葉を交わしているなという印象が我々(ライオンズのアナウンサー)は強かったんですが、西武というチームの印象は?」
N:「入るときもそうだったんですけど、伊東さんの存在が大きくて。伊東さんみたいになりたいと思ってずっとやってきたんで、ホントにいいイメージしかないです」
  〜略〜
A:「ライオンズの選手で、比較的仲がいいというかよく話す選手は?」
N:「そうですね、まぁ・・・大塚さん、垣内、西口、とかですね」
A:「じゃあ、グラウンドを離れてもそういった接触はあったんですか?」
N:「ありましたね(笑)」
A:「なんかね、清原さんがいたときはかなり『中嶋、中嶋』って言ってたみたいで、ね。ケガしたときも『松葉杖ついて出てこい!』と」
N:「よく言われましたね(笑)」
A:「まぁ、新しいチームで背番号も5に決まって、それについては」
N:「イヤ、なんか自分が一ケタつけてる姿って想像できないんで、実感わかないんですけど・・・『5番は中嶋だ』っていうのをみんなに知ってもらえるように、頑張りたいです」
A:「まだね、西武の5番って言ったらまだ辻さんのイメージが残ってますからねぇ・・・」
N:「そうですね・・・あれ?7番じゃなかったですか?」(チョット待てい、7番はずっと石毛さんがつけてただろう!)
A:「(電波混線)−−−・・・ってことは、もうそういうイメージもないってことですかねっ」(←必死のフォロー)
 〜略〜
 略部分は、どこでもやってる型通りの質疑応答。書いた分も、ところどころ意味の変わらない程度に省いてます。


1月7日
 スポニチでは「六日に所沢の球団事務所を訪れ、空き番号の中から本人が選んで背番号を「5」に決めた。新居が決まり次第、鳥取市内のスポーツジムでの自主トレを開始。二月の高知・春野キャンプからチームに合流する」と。加えて報知では「これからは敵だからなと言い合ってオリックス・ナインと別れた」と。
1月26日
 ラジオによると、「1月10日から22日まで、鳥取で自主トレをしていたので身体のほうはほぼできている」とのこと。
 しかしこの放送では同時に、「ここ所沢では今日から自主トレを・・・」という間違った?情報が流れており、それを信じた私は翌27日、風邪引きの身で3時間半ムダに寒中吹きっさらしの目に遭うのでした。
鳥取ってやっぱり「ワールドウイング」?
1月27日
 報知に「26日午後、中嶋は自主トレ打ち上げで西武第二球場に来た」と書いてあった。この記事、朝に読んでたらなぁ・・・待ちぼうけしないですんだのに。
 そう、昨日のラジオを聞いた私はこの日、こじれかけの風邪も終わっていないテストも省みず、中嶋さんの自主トレを見るべく第二球場を訪れたのでした。結果はもちろん、無駄だったんですけどね。
 あと、星野さんやイチローなどの古巣対策は任せろ、みたいなことを。
 それにしても、こういう「古巣対策」ってえてして役に立たないものだと当時も思ったけど、果たしてその通りに・・・。
1月28日
報知『伊東全試合出場宣言 移籍の中嶋も眼中になし』ですって。わかっていても落ち込むよ・・・。
HOMEwrites > FA